ビワの葉物語

「ババが寝込んでるって」と妻。

妻の実家から連絡があり、

義母の風邪が長引いている様子。

 

ちょうどその時、読書中でした。

「自然療法・シンプル生活」東城百合子

 

開いていたページはビワの葉について。

ビワのお茶が体に良いらしい。

内容をそのまま伝えると、

長男が敏感に反応しました。

 

早速、作ってババに送るそうです。

 

ちょうど、小屋の前を流れる川沿いに、

天然のビワの木が生えています。

 

葉の毛をタワシで落として、

細かく刻んで、煮出します。

ビワ茶の完成です。


おお、なかなかうまい。

ルイボスティーのようなイメージ。

涼しい味がします。

 

ペットボトルに詰め込むと、

クール宅急便で、早々に

妻の実家へ送られました。

 

 

数日後。

「ババ、元気になったよ〜」

妻の元に連絡が入りました。

よかった、よかった。

好評だったようです。

 

これに気をよくした長男。

ビワ茶の安定供給を図るべく、

庭にビワの木を植えたいと。

 

ババの健康を担っているという、

一方的な責任感が芽生えたようです。


さて、植木屋にやってきました。

ビワの木は、品種ものとノンブランドの

二種類が並んでいます。

 

葉っぱが目的なら、

安いノンブランドでも良いか?

 

悩んだ結果、

選んだのは品種もの。

実が大きく糖度が高い、

品種名は「はるたより」

 

どうせ植えるなら実も食べたい。

何より、名前が素敵じゃないですか。

はるたより、なんて。

 

というわけで、

わが家の庭に果樹が一本仲間入り。

賑やかになってきました。

 

実と葉が勢いづく、

初夏が待ち遠しいものです。