天然ウナギを捕らえた日

5年間、挑み続けたウナギ釣り。

ようやく獲りました。

感動で手が震えます。

 

僕とふたりの息子にとって、

ウナギには特別な意味がありました。

 

5年前の夏。

僕らは里山に小屋を建てました。

ずっと田舎暮らしに憧れて、

まずは週末を過ごす拠点を構えたのです。

 

記念すべき、その初日。

たまたま、近くの川で開かれた

釣り大会に参加しました。

 

そこで、地元のおじさんが、

巨大なウナギを釣っていたのです。

 

ウナギと格闘する、

おじさんのシブい目つき。

カッコいいなあ。山の男って感じだ。

田舎暮らしの初日ということもあり、

かなりのインパクトです。

 

それ以来、僕らにとって、

「ウナギが獲れたら一人前」という、

一方的な価値基準ができあがりました。

 

いつか獲りたい。

それが、とうとう叶ったのです。

 


獲ったウナギは、長男がさばきました。

彼はこの日を夢見て、日々、

さばきの自主トレに励んできました。

 

動画で調べたり、図書館に通ったり、

キュウリで練習したり。

(意味あったのか?)

 

お、なかなか、やるじゃないか。

イメージ通りにさばけたようです。

 

焼きは、父ちゃんにまかせろ。

BBQで培った炭火テクニックで、

極上のかば焼きに仕立ててやる。

 

念願の天然ウナギは、最高の味でした。

 

またひとつ、里山の豊かさに、

魅せられた一日となりました。